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Channel: 銀幕と緑のピッチとインクの匂い
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ノルディック複合ノーマルヒルで銀メダル!

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 ノルディック複合のノーマルヒルで、渡部暁斗が見事銀メダルを獲得しました!
リレハンメル以来の20年ぶりのメダル獲得です。

 前半のジャンプで2位につけた渡部は、後半のクロスカントリーを2番目にスタート。1番スタートのフレンツェルから6秒遅れで、このふたりが第1グループをつくり、最後まで走りぬきました。

 クロスカントリーは、2.5kmを4周します。最終の周回で、渡部とフレンツェルはデッドヒートを繰り広げ、一時渡部が抜いたのですが、最後に抜き返される形でした。残念でしたが、クロスカントリーでは欧州勢に次々と抜かれていく姿をずっと見てきた私としては、スタート順を守っての銀メダルは、非常に立派です!日本もクロスカントリーが強くなりました。

 ノルディック複合は、オリンピックではとても楽しみにしている好きな競技のひとつです。勝者にはキング・オブ・スキーの名称が与えられる競技と言えば、世界での評価がわかるというものでしょう。前半戦はジャンプで競い、後半戦はクロスカントリーで競います。ジャンプでついた差が、後半出発時に、秒差となり、何秒遅れの出発となっていくわけです。

 ご存じの通り、ノルディック複合は、アルベールビル、リレハンメルと団体で連覇を果たし、一躍知られる存在になりました。荻原や河野などを擁した日本チームは強かったです。

 私がこの競技を好きになったのは、アルベールビルの時。団体で日本がジャンプで好成績を出して、後半のクロカンが大注目された時に、私も見たのでした。そして、その時見て一目惚れしたのが(結局、これ笑)フランスのシルベン・ギョーム。別にハンサムというわけではないんです。人が良さそうな、地味ないぶし銀タイプの選手でした。その彼が、ジャンプの成績が悪く、13番目にクロカンをスタートして、前の選手をごぼう抜きしていき、何と2位でフィニッシュしたのです。抜かれた中には、荻原もいました。この時、私は複合という競技の面白さを知りました。

 それから長野まで、オリンピックは勿論、ワールドカップも一生懸命見ていました。

 でも、そうそう何もかも見ているわけにもいかず、もう長い間、この競技から離れてしまって、知っている選手もほとんどいない状況です。そんな中で、見た今回の複合。20年ぶりのメダルは、あの時抱いていた熱い気持ちを再び思い出させてくれました。

 渡部選手、おめでとう!素晴らしい銀メダルです。


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