男子バレーボール決勝は、フランス対ポーランドの対決になりました。共に、イタリア、アメリカを破った国。ポーランドは世界ランク1位の強国。フランスは、前回東京オリンピックの金メダルチームです。
さぞかし白熱した試合になるだろうと思っていましたが、確かに最初の方はサイドアウトの応酬。どちらかが一歩出ても、追いつきます。しかし、20点が近くなると、フランスの力が爆発。第1セットは、25-19でフランスが先取しました。
第2セットは11-12の場面でセッターのブリザードが連続ブロックを決めて逆転に成功。18-19からOPパトリのエースなど一気の4連続得点を挙げると、自身のエースで握ったセットポイントからOHクレブノがバックアタックを打ち抜き、25-20で連取に成功しました。第3セットもポーランドの両軸を担うクレク、レオンを徹底マーク。序盤からブロックポイントを重ねると、15-16の場面ではパトリのブロック、スパイクで同点と、17-18から一気の6連続得点で圧倒。クレブノのスパイクでマッチポイントを迎えると、最後はレオンのスパイクがアウトとなり、25-23でストレート勝ちを収めました。
相手はあの強いアメリカを破ったポーランドです。3-1という結果には、衝撃を受けました。一体、ネーションズリーグのフランスは何だったのでしょう。予選リーグでは、フランスに負けたし、結果的にはネーションズリーグで優勝しましたけれど、決して良い試合というわけではありませんでした。
ところが、オリンピックの決勝トーナメントになってからは、強さを発揮。イタリアを3-0で破り、今回ポーランドも3-0で撃破です。強い、なんとも強い。今日のフランスはミスもあまりなく、レシーブもきちんと返っていて、アタックが強い。セッターのブリザードの連続ブロックも光りました。セッターとはいえ、196cmありますからね。そして、復帰したヌガぺトのプレーが凄かったです。クレブノさんも、先日の試合に続いて、MVP級の活躍。
文句ない優勝でした。地元だから強い声援を受けたのは確かですが、地元じゃない東京オリンピックでも優勝しているので、やっぱり底力が強いんだと思います。
オリンピックを連覇したのは、36年ぶり。アメリカの84年のロスと88年のソウルの連覇以来です。凄い記録ですよね。
サッカーと一緒で、フランスは硬軟織り交ぜたプレーで、見ていて楽しいです。シャンパンサッカーならず、シャンパンバレーですね。堪能させていただきました。
何故か決勝の生中継がありませんでしたが、NHKBSで後に録画で男子と女子の決勝を放映するみたいです。これは、保存版にしたいと思います。