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Channel: 銀幕と緑のピッチとインクの匂い
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『奥様は魔女』(1942年)

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奥様は魔女 [DVD]/ヴェロニカ・レイク
¥500
Amazon.co.jp

 

I MARRIED A WITCH

1942年アメリカ映画 白黒 88分

監督 ルネ・クレール

出演 フレデリック・マーチ ヴェロニカ・レイク ロバート・ベンチリー スーザン・ヘイワード セシル・ケラウェイ


 

17世紀、独立前のアメリカ、ニューイングランド。 ジョナサン・ウーリー(フレドリック・マーチ)に、魔法使いの父親(ロバート・ベンチリー)と共に、魔女狩りに差し出された魔女ジェニファー(ヴェロニカ・レイク)は、ウーリー一族を末代まで呪ってやると誓う。恋愛も結婚も徹底的に邪魔をするのだ。長い時代が流れて、1942年。知事選に出ようとするウォレス・ウーリー(フレドリック・マーチ)は、堅物だった。婚約者のエステル(スーザン・ヘイワード)とは結婚直前。そんな時、雷が落ちて、ジェニファーと父親の魂が閉じ込められた木が折れて、270年経ってやっと封じ込められた魂が解放される。ジェニファーは、身体を手に入れ、ウォレスの邪魔をしようとする。惚れ薬を作って、ウォレスに飲ませようとするのだが……。


 

フランスの巨匠ルネ・クレールが、ハリウッド時代に作ったロマンティックコメディです。 さすがルネ・クレールだけあって、上品な笑いが詰まっています。ハリウッドのアップテンポなコメディより、ちょっとストーリーの流れが緩やかですが、十分笑わせて飽きさせません。TVドラマで大ヒットしたエリザベス・モンゴメリー主演の『奥様は魔女』の元ネタがこの映画です。


 

この映画は、ヴェロニカ・レイクの魅力に尽きるでしょう。ちょっとセクシーでもありますが、可愛い魔女。独特の髪型が魅力の、ブロンド美人ヴェロニカ・レイクが、ありったけの魅力を振りまいた映画だと思います。ルネ・クレールが、そのレイクの魅力を上手く活かしています。


 

フレドリック・マーチは、当時40代半ばで堅物の役。ヴェロニカ・レイクと年が離れているので、どうしてもおじさんに見えてしまいますが、魔女に振り回される堅物の役を好演しています。


 

スーザン・ヘイワードは、フレドリック・マーチの婚約者の役です。しっかり者で、知事選に出ようとするフレドリック・マーチを叱咤激励する役です。ヴェロニカ・レイクは、このふたりの仲を邪魔しようとするのです。


 

衣装は、イーディス・ヘッド。とても、美しいドレスが登場します。かと思ったら、パジャマ姿のヴェロニカ・レイクも素敵です。


 

TVの『奥様は魔女』を見ていた方なら、必見の一作。そうでない方でも、ルネ・クレールの作品ですから、生きている間に見ておきたい一本です。


 

トレイラーです。




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