私には酷く辛い結果でした……。
欧州同士の対戦は、前半13分、コーナーキックからのヘディングをドイツのフンメルスが決めて、その1点を守り切ったドイツが勝ちました。
フランスのワールドカップはこれで終わり。
重い試合でした。ドイツもフランスも、好調とは思えない。暑さなのでしょうか。一点ビハインドのフランスの方がシュートも沢山打っており、攻めたのですが、ドイツの堅守を崩すことが出来ませんでした。特に、後半アディショナルタイム、ベンゼマが放ったシュートは、ゴールか!?と思わせたのに、相手キーパー、ノイアーのまたまた神セーブで片手に当たって、ゴールを阻止されました。あれで決まらないなら、どうしようもない……。
正直なことを言えば、どちらかを応援しているのでなければ、あまり面白い試合ではなかったと思います。フランスは攻めてはいたんだけれど、今一つかみ合わない。ドイツの攻撃も、フランスのキーパー、ロリスが止める。キーパー活躍の今大会をまたもや象徴する試合でもありました。
フランスの心臓である中盤が上手く機能しなかったのが致命的だったと思います。それに、その中ではまだ良かったキャバイエを変えた。でも、交代要員が今回はうまく機能しませんでした。デシャンの采配が良い方に働かない試合でした。そして、悔しいけれど、ドイツの方が試合巧者でした。時にのらりくらりと、しかしキーポイントは外さずに、守っていました。
私のワールドカップはこれで終わりました……。最後の笛が鳴った後、座り込むドゥビュシー。座り込んで泣き、チームメイトに慰められる若いグリーズマン(彼は活躍しました)。見ている私も、一緒にもらい泣き。これで終わってしまったんだ、と思うと、さらに涙が……。
修正するべきところは、山のようにあります。予選リーグではあんなにきらきらしていたフランスが、決勝トーナメントでは、急に重くなってしまいました。慎重になりすぎたのか、身体が重かったのか。でも、それは監督、スタッフに任せましょう。デシャンなら、きっと修正してくれます。
客観的に考えれば、ワールドカップ欧州予選プレーオフに回り、おまけに第1戦で2-0で負けて、世界中がもうフランスは出られないだろう(実は私も)と思った第2試合で、奇跡の大逆転を果たして出場したチームです。ゆえに、下馬評も低かったです。何よりも、前大会の、実力云々より、内輪もめで崩壊したチームの姿を多くの人が払拭できなかったのでしょう。
そんなフランスチームを、ブランが建て直し、ユーロ出場ベスト8に結び付け、デシャンがそれを継いだ。よくぞここまで持ってきたものだと思います。おまけに、直前に大エース、リベリの怪我による欠場がありました。そんな状態のフランスが、ベスト8まで行くと思った人が、どれだけいたことでしょう。私とて、そこまで行くとは実は予想していませんでした。でも、勝ち進むうちに、欲が出るんですよね。
幸い、チームはまだ若いです。これからが楽しみな若手が沢山います。円熟していく中堅組とうまくかみ合っていけば、まだまだ強くなっていく可能性は高いです。
2年後は、自国開催のユーロ、ヨーロッパ選手権。強い国ばかりが出場するユーロに勝つことは、力の差があるワールドカップで勝つより難しいと言われています。
そのユーロで、彼らがこの悔しさをバネにして、もっともっと輝けることを、出来ることなら優勝してくれることを、心の底から祈ります。あと2年、頑張って私も生きねば。
頑張ったよ、レ・ブルー!また会うのを楽しみにしています。
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ワールドカップベスト8 フランス対ドイツ戦
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