ラブ・アクチュアリー [DVD]/アラン・リックマン,ビル・ナイ,コリン・ファース
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クリスマスに見たい映画のひとつです。
ヒースロー空港に集まった人々の笑顔と愛がたっぷりのシーンから映画は始まります。
そして、クリスマスを控えたロンドンで、様々な愛に悩み、愛を探す人々をオムニバスで描いた物語です。
ヒュー・グラントは英国首相。正直、若過ぎる……。で、この人、首相なのに、片思いに夢中。うむ、さすがにヒュー・グラントです。片思いの相手ナタリーをいつも目で追っかけまわしている始末です。
小説家のコリン・ファースは、恋人に裏切られて、南フランスで小説を書いています。そこにやってきたお手伝いの女性に惹かれ……。
愛する妻を失って悲嘆にくれているリアム・ニーソンは、残された妻の息子、つまり義理の息子の様子を心配します。ところが、11歳の彼は、初恋に夢中と聞き……。
アラン・リックマンとエマ・トンプソンの夫婦は円満な家庭を築いていましたが、アラン・リックマンの心が職場の若い女性の方を向いてしまいます……。
他にも親友同士の男性の片方が結婚する話。これは、新婦役にキーラ・ナイトレイが扮していますが、この結婚式が素敵。「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ」が流れるのですが、座っている人たちが、あちらこちらで突然立ち上がり、楽器を吹き始めるのです。こんな結婚式良いなあ。でも、ここにもドラマがあります。
独身の内気なOLは何年も憧れてきたハンサムな人がいます。やっと彼と親しくなれたのですが……。
そして、ある意味全編をつなぐ50代の中年ロックスター役がビル・ナイ。相当過激な人で、様々な事件を巻き起こします。愛など縁のなさそうな彼が気づいたものとは…。このビル・ナイの弾けかたと来たら、凄いの一言(笑)。
他にも、アメリカまで彼女を探しに行く若い男性や、ポルノ映画撮影で知り合った男女や、様々な話が散りばめられています。ポルノスター役には、今をときめくマーティン・フリーマン(『ホビット』の主役)も出ていますし、『24』のジャック・バウアーの娘エリシャ・カスバートも出てきます。
コリン・ファースは好きな俳優さんなので、彼が演じる役なら基本的に何でもOKなのですが、今回の役はピュアな役でした。それから、リアム・ニーソンが義理の息子の幼い恋を応援する話も良かったですね。
でも、一番切なかったのは、ローラ・リニーの恋。仕事中でも、プライベートでも、彼女の携帯はいつも鳴ります。一番鳴って欲しくない時にも鳴ります。彼女の弟は精神を病んで入院しており、彼女しか身寄りがなく、彼女だけが支えになっていたからです。年を取ってくると、やはりこういう話は身につまされます。
あと、エマ・トンプソンが金のネックレスをクリスマス前に見つけるシーン。そして、クリスマス当日、ワクワクして包みを開けるシーン。こういう細かい部分も、上手い役者さんが揃っているだけに魅せます。
クリスマスソングにビートルズ、ビーチボーイズ、ジョニ・ミッチェルその他の音楽の使い方も素敵です。恋人と一緒にこんな映画をクリスマスに見たいですね。
トレイラーです。
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『ラブ・アクチュアリー』
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