1月20日に、カナダ出身の映画監督、ノーマン・ジュイソンが逝去しました。享年97。
トロント大学を卒業後、ヴィクトリア大学で芸術学士号を修得。卒業後に渡英してBBCに入社。俳優、脚本、演出、製作などで活躍しました。
その業績に注目したCBSに招かれアメリカに渡り、数々のバラエティー番組を演出しエミー賞を三度受賞した。ユニバーサルで撮った62年の『40ポンドのトラブル』で監督デビュー。
フリーの監督として撮った初作品『シンシナティ・キッド』が評判となる。以降67年の『夜の大捜査線』は作品賞を含む五つのアカデミー賞を受賞し、一流監督としての地位を確立しました。以後、話題作、問題作を発表し続けています。近年は、プロデューサーとしても新しい才能の発掘に力を注いでいます。第71回アカデミー賞のアーヴィング・サルバーグ賞や映画業績に対する叙勲など、数々の栄誉を手にしています。
アカデミー賞に46作品がノミネートされ、12部門で受賞の栄誉に輝きました。
私が好きなのは、71年の『屋根のバイオリン弾き』。ノーマン・ジュイソンの逝去を知った時、思わず「サンライズ・サンセット」を歌ってしまいました。他にも、カルト的作品として有名な『アメリカ上陸作戦』、『ローラーボール』、『ジーザス・クライスト・スーパースター』などの監督製作。80年の名作『戦争の犬たち』も製作しています。『結婚しない族』『月の輝く夜に』などの、多岐の作品を発表しました。
名将でした。安らかにお休みください。