OLIVER'S STORY
1978年アメリカ映画Par カラー 90分
監督 ジョン・コーティ
出演 ライアン・オニール キャンディス・バーゲン レイ・ミランド エド・ビンズ ベンソン・フォン チャールズ・ヘイド
愛する妻ジェニーが白血病で亡くなってから、1年半が経った。無事に弁護士になったオリヴァー(ライアン・オニール)は、未だにジェニーの面影を追い続けていた。そんなオリヴァーを見かねて、義父がオリヴァーを遊びに連れだしたり、親友がジョアナという家具デザイナーを紹介したりする。果ては、カウンセリングにも通うが、オリヴァーの心は癒えない。しかし、ジェニーとの想い出の地セントラルパークで、マーシー・ナッシュ(キャンディス・バーゲン)という美女とランニング中に出会い、オリヴァーの心が少しずつ開いていく……。
ジェニーが亡くなってから1年半。もう1年半。まだ1年半。オリヴァーの心は癒されることなく、まだジェニーに対する愛情を持ち続けていました。そんなオリヴァーに、周りの人は前を向くように言います。親友は女性を紹介するし、ジェニーの父親は、オリヴァーと仲が良いので時々一緒に飲んでいるのですが、彼さえもオリヴァーに新しい道を歩んでくれるように進言します。いや、多分ジェニーの父だからこそ言うのでしょう。彼でなければ、オリヴァーの心は動くはずもありませんから。
あの門から玄関まで物凄く距離のあるバレット家には、オリヴァーはしばしば食事をしに帰るようになります。前作の最後にレイ・ミランドが病院に来てくれたことにより、親子仲は改善したようです。レイ・ミランドも、もう年なので、息子に後を継いで欲しいと望むようになります。
そんな日々の中で、突然オリヴァーはランニングの最中にマーシーという女性と出会います。演じているのが、大好きなキャンディス・バーゲンなんですが、本当に知的で美しいですよね。見惚れてしまいます。正直なところ、私の目からはアリ・マッグローより、ずっと美しい。オリヴァーも、その美しさに惹かれたのでしょうか。ふたりは、付き合うようになっていきます。オリヴァーは、果たしてジェニーの次に愛せる人を見つけることが出来たのでしょうか。
正直なところをいえば、この作品は、前作には遠く及びません。仕方ないことでしょう。ただ、出演者にみどころは多いです。また、愛情だけでなく、資本家と労働者との問題も組み込んでいる社会派的なところもあります。
トレイラーです。