脚本家の橋田壽賀子さんが、4日に亡くなられました。享年95。
橋田さんといえば、しっかりした記憶はないのですが、日曜劇場の脚本を長く務められたのではないかと思います。子供心にこうしたホームドラマを見て育った記憶があります。
そして、『おしん』。貧しくて口減らしのために奉公に出されるおしんの姿は、当時の豊かな日本では逆にショッキングなものでした。このドラマは、東南アジアでも大ヒットして、おしんを自分に重ね合わせ、少しでも豊かな生活を目指した他国民たちが多いと聞きます。
『となりの芝生』『おんな太閤記』など、女性ならではの視点で語られたドラマも多かったです。
NHKの朝ドラ『春よ来い』では、自らの半生をドラマ化。『渡る世間に鬼ばかり』では、5人姉妹とその両親、婚家とのつきることのないゴタゴタを描き続けた「こういうことあるあるドラマ」でした。
95歳になっても、現役で書いていらして、恐らくはまた『渡る世間に鬼ばかり』スペシャルの用意もあったのかと思うと残念ですが、その年まで元気で書き続けた、ということが尊敬に値することです。
間違いなく、昭和のTV界を牽引された大物でした。
安らかにお休みください。