友人に面白い記事を教えて貰いました。友人と私は、小学生の時からマンガに夢中になり、貸し借りして読みあったものです。
その記事はこちら。新聞に載ったものです。
「15歳のニュース:第61回学校読書調査 マンガのチカラ」
マンガは、「子供たちの視野や知識を広げている実態が浮(う)かび上がった」(引用)という趣旨で、学習マンガと言えるものを選んだ、ということです。
かつては、「マンガなんて」という時代もありました。私が子供の頃には、マンガならぬ劇画が全盛で、一部を除いては、「マンガなんて」という時代は過ぎていました。幸い、親は自由にマンガを読ませてくれたので、沢山のマンガを読むことが出来ました。
マンガばかり読む子は、本(活字だけの本)を読まないという意見もありますが、私に限ってはそれはありませんでした。マンガだけじゃなくて、本も大好きでした。
ところで、この記事なんですが、なるほどと思うところもある一方、何で!?と思うマンガも載っているところが面白いです。
文学マンガの『あさきゆめみし』は納得です。これは、『源氏物語』をマンガ化したもの。本家『源氏物語』を読んでいなくても、これを読めば、『源氏物語』を知った気分になります。
歴史で、『ベルサイユのばら』は当然のことでしょう。当時、皆やけにフランス革命に詳しかったものです。小学校5年生ぐらいから、世界史をざっと習ったと思うのですが、私はフランス革命の項が楽しみで仕方なかったです。今でも、ベルばらファンは多いでしょう。去年から、新刊が出ていて、昔からのファンは飛びついたことでしょう。私もそのひとり。
同じ池田理代子で、『オルフェウスの窓』も入って欲しいところです。これは、後半からになりますが、ロシア革命を描いたものです。
『はいからさんが通る』もあって良かったかな、と思います。これも夢中になった作品ですが、大正時代を描いたもので、平塚らいてふに影響を受けて、少しずつですが、女性がものを言う時代になってきたのでした。関東大震災も描かれています。
バンカラな明治時代を描いたものなら、『摩利と新吾』。旧制高校の生活ぶり、当時の世相が表れています。
スポーツで『エースをねらえ!』は当然でしょう。『アタックNo.1』もあっていいかと思いますが、これはマンガというよりアニメの印象が強いのでしょうね。
不思議なのが、生活マンガにある『はみだしっ子』!これは私の最愛のマンガなので、登場するのは嬉しいのですが、何故に生活マンガ???子供たちだけで、サバイバルを繰り広げていくところを、見習いましょう、というところでしょうか。それとも、「アンジーのお料理教室」が役立った?これについては、皆さまのご意見を伺いたいところです。
それよりもっと驚いたのが、多様性のところに分類された『風と木の詩』です。皆さま、ご存じでしょうか。かなり過激な同性愛を描いた作品です。いや、本当に過激。これを子供が読んでもいいものでしょうか。私はかなり早くにこの作品に触れてしまったために、続きが読めなくなってしまいました。全巻読破したのはかなり後のこと。これ、子供に勧めていいんでしょうかねえ?同じ竹宮恵子なら、『ファラオの墓』とか…。
他に、職業には、『ガラスの仮面』は必須だと思います。SFですが、職業という面では、『11人いる!』もあっていいかも。読んでいないけれど、『アラベスク』もいいんじゃないでしょうか。
『チェーザレ 破壊の創造者』は、読みたい!
とまあ、私の独断と偏見による雑感でした。
自分の経験から言いたいです。マンガから得るものは沢山あります!マンガ万歳!
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「マンガのちから」
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