Quantcast
Channel: 銀幕と緑のピッチとインクの匂い
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3696

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

$
0
0

バック・トゥ・ザ・フューチャー [DVD]/ジェネオン・ユニバーサル

¥1,543
Amazon.co.jp

バック・トゥ・ザ・フューチャー [Blu-ray]/ジェネオン・ユニバーサル

¥2,037
Amazon.co.jp


BACK TO THE FUTURE
1985年アメリカ映画 カラー 116分
監督 ロバート・ゼメキス
出演 マイケル・J・フォックス クリストファー・ロイド リー・トンプソン クリスピン・グローバー 


 高校生のマーティは、風変わりな発明家ドクと友達だった。ある夜、ドクが完成させたタイムマシンを見せて貰う。それは、車デロリアンをタイムマシンに改造したもの。行きたい時にセットすると、その時代に行きつくというものだった。しかし、試作段階で、アクシデントが起こり、マーティは30年前の世界に戻ってしまう。そこで出会ったのは、高校時代の自分の両親。母親がマーティに心を寄せたことから、未来が変わる可能性が大きくなり、マーティは必死にそれを阻止しようとする。


 大ヒット映画ですね。この頃、人生で一番映画館に通っていた時期なのに、何故か見に行っていません。やっぱり、私って天邪鬼です。

 でも、この映画は文句なく面白いです。タイムスリップする理由も無理ないものですし、最初から、街の細かい部分、人などに、伏線が張られているので、そういった部分も十分楽しむことが出来ます。

 マイケル・J・フォックスは、この映画で大スターになりました。当時もう20代半ばでしたが、童顔なので高校生役が良く似合います。彼という主演俳優を得たことは、この映画の成功の要因のひとつだと思います。

 実は、主役のマーティ役には、私が大好きなエリック・ストルツが候補に挙がっていたそうです。でも、暗いと言われて、主役をゲットできず……。暗いはないと思うけれど、確かに、彼は陰のある役の方が似合いそうだし、マイケルのような底抜けに明るい役者の方がこの映画には合っていただろうな、とは思います。

 マーティがタイムスリップする50年代のアメリカの雰囲気が良いんですよね。ふわふわのスカート、ポニーテール、アメリカンポップスと、あの時代のテイストが山盛りです。その時代で出会ったのが、何とマーティのパパとママ。クリスピン・グローバーとリー・トンプソンが演じています。マーティは、ママの一家に助けられ、一時滞在するのですが、ママ(高校生時代の)に恋されて、あたふた逃げ回ることになります。一方、オタクなパパは、ママが好きでもとても言い出せない気の弱さ。ところがこの二人が結婚しないと、将来の子供たち、つまりマーティたち兄弟は存在しなくなるのです。マーティは、大慌てで、何とかふたりをくっつけようとするのですが……。

 もうひとつ忘れらないのが、ドクを演じるクリストファー・ロイドの怪演です。オタクな科学者はかくあるべきもの、という典型。頑固だけれど、お茶目なところもあり、タイムマシン発明に人生を賭けている……やっぱり変わり者。でも、ドクなくして、この物語は成立しません。

 さらに、音楽が楽しいのです。「パワー・オブ・ラブ」は大ヒット。80年代青春音楽のど真ん中直球勝負です。

 マーティが学校のダンスパーティで披露するパフォーマンスもお楽しみ満載。特に「Jonny B Good」を演奏している時に、バンドメンバーが従兄のチャックに電話して音楽を聞かせるところなど、気が利いています。

  50年代の劇場でロナルド・レーガン主演の映画が上映されていたり、ママの弟の話などもあり、細かいところまで面白味が凝縮されています。

 とにかく、どこから見ても面白い映画です。SFファンタジーに分類されるとは思いますが、これほど誰にも楽しめる映画もそうはないでしょう。映画館に観に行けばよかったです…。


 トレイラーです。




 80年代大ヒット曲「The Power Of Love」。懐かしいですね。映像は、ネタバレを含みますので、これから見たい方は、目を瞑って下さい。





Viewing all articles
Browse latest Browse all 3696

Trending Articles