図書館に予約してあった本を取りに行きました。今の時代はすっかり便利になったもので、読みたい本をネットで予約すると、取り置いてくれるのです。
その日は、私の名前で家人が予約した本で(10冊しか借りられないので)、家人と一緒でした。
図書館の人が予約の本を出してきてくれました。9冊借りているので、後1冊しかとりあえず借りられません。
図書館の人「(本を見せて)どちらにされますか?」
私「(自分が予約した本じゃないからわからない)……」
家人「……」
図書館の人「(本を2冊見せたまま)」
私「(私が予約した本じゃないし)……」
家人「……」
図書館の人「(そろそろ決めてくださいよ)……」
私「(さっさと決めなさいよ!!)……」
家人「……この本、違います(ぼそっ)」
図書館の人「は?」
私「は?」
家人「……」
図書館の人は、もう一度予約の本が置いてある棚に行き、探して違う本を持ってきてくれました。
図書館の人「失礼いたしました。同姓同名の方がいらしたので、そちらを持ってきてしまいました」
私「ええっ!?」
家人「……」
世の中には、同姓同名の人は沢山いるでしょう。珍しい苗字でもないし、珍しい名前でもない。図書館では、カタカナ表記になっているから、字が違っていても、音は同姓同名に違いない。
しかし、同じ図書館に予約する、という狭い狭い世界で、同姓同名に出会うとは!
同じ名前の読み方を持った二人の予約した本が、ずっと本棚で隣り合わせで並んでいたってわけですよね。
先にもう一人の方が、本を取りに来ていたら、全く違う本を見せられて、戸惑ったことでしょうね。同姓同名の人に会えて(会ってないけれど)嬉しい、というより、複雑な気分になってしまいました。街中で、自分と全く同じ色柄の服を着た人と遭遇した気分です。
あまり多い苗字ではなかった旧姓に戻りたい~!と、小さな声で叫んでしまった瞬間でした。
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同姓同名!?
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