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WITNESS 1985年アメリカ映画 113分
監督 ピーター・ウィアー
出演 ハリソン・フォード ケリー・マクギリス ルーカス・ハース ダニー・グローヴァー ジョセフ・ソマー アレクサンダー・ゴドノフ ジャン・ルーブス ヴィゴ・モーテンセン
音楽 モーリス・ジャール
1985年のアメリカ映画。監督は、ピーター・ウィアー。『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』でヒーローになったハリソン・フォードが、違う役に挑戦した、ということでも話題になった作品です。音楽は、あのモーリス・ジャール。この映画を見た時、その音楽にも大変感動しましたが、巨匠ジャールさんなのでありました。
都会に出てきた少年が、殺人事件を目撃してしまいます。重要な証人であり、狙われた少年とその母親を、刑事ジョン・ブックが警護することになります。彼らは、アーミッシュの村に戻ります。現代文明を否定し、前世紀そのままの生活を続けるアーミッシュの村は、ジョン・ブックには驚きの連続でした。しかし、二人の警護は彼に与えられた任務。最初は驚きながらも、ジョン・ブックは次第にアーミッシュの人々に心を開いていきます。
この映画はサスペンスです。あくまでサスペンスなのですが、主役のひとつがこのアーミッシュの村なのです。ゆえに、純粋なサスペンスとしてみれば、やや冗長にも思えるかもしれません。ただ、アーミッシュという異なる文化を肌で感じるには最適の作品であり、便利なものがない開拓時代のような彼らの生活を見て、呆気にとられながらも、心のどこかで、そののんびりした生活を羨む気持ちさえ出てきてしまう…不思議な魅力を持った映画なのです。
目撃者の少年には、当時子役として売れていたルーカス・ハース。そして、ヒロインであるその母にケリー・マクギリスが扮しています。夫を亡くした彼女と、ジョン・ブックがほのかに心を通じ合わせる過程がしっとりと描かれ、心を揺さぶります。
アーミッシュの村の面々がまた個性的。村の主要人物のひとりであり、ケリー・マクギリスに恐らくは思いを寄せているだろう男性に、アレクサンダー・ゴドノフが扮しています。大好きなゴドノフさんの格好良いことったら!!さらっさらっのブロンドをたなびかせて、颯爽としています。彼の映画の中では、この作品が最高です。
そして、ゴドノフさんと一緒にいる(イケメン兄弟だと嬉しい)若い青年(青年は若い)に無名の頃のヴィゴ・モーテンセンが扮しているのです。ゴドノフさんと、ヴィゴ!!大好きな二人が、草の香りを漂わせる農夫役で出演している、というだけで、もう私はノックアウトされます。もっとも、映画を観に行った当時は、ヴィゴのことは知らず、ゴドノフさんだけに目が釘付けでした。
この映画の中の一番素晴らしい音楽は、この納屋づくりのシーンに流れる音楽だと思います。西部劇ではお馴染みの村総出の納屋づくりです。この現代に、こういった文化が残っているのはアーミッシュならではです。男性たちは納屋を作り、女性たちは食べ物を用意します。そして、ジョン・ブックも納屋づくりを手伝います。
まだ売れない時、ハリソン・フォードは大工をしていました。そんな彼が、トンカチを握り、納屋を組み立てるシーンは、彼の背景を知っている者としては感無量のものがあります。
可愛かった子役ルーカス・ハースは、その後『24』や『クリミナル・マインド』で大人になった姿を披露してくれています。ちょっとオタク系やエキセントリックな役柄が多いですが、子供の頃からの繊細さゆえでしょうか。
アーミッシュのような生活は、現実には甘くないと思います。でも、映画の中でだけなら、それは楽しい夢世界。
作品も素晴らしいし、音楽も素晴らしい。80年代を代表する一本だと思います。
トレイラーです。
「Building The Barn」のシーンです。
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『刑事ジョン・ブック/目撃者』~Building The Barn
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