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Channel: 銀幕と緑のピッチとインクの匂い
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ワールドカップ フランス対スイス戦

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 フランス快勝クラッカー

 5-2の快勝でした。

 前半17分にジルーが高さを生かしたヘディングで先制。そのわずか1分後に、マテュイディの追加点。そして、 40分。ヴァランからのボールを受けたジルーが見事なカウンター、そして真ん中にするすると上がっていたヴァルブエナにパスし、ゴール。実に見事な、目が覚めるようなカウンター攻撃でございました。後半には、ベンゼマとシソコが2点追加し、5-0となりました。圧倒的な勝利と思われましたが、終盤にスイスに2点を返され、結局5-2。

 終了間際に、ベンゼマがゴール前に駆け上がり、見事なシュートを決めましたが、終了の笛の後とされ、ゴール数に入れられませんでした。あれは悔しかったですね。攻撃していて今まさにシュートを打たんとする瞬間に笛を吹くなんて、ちょっとあんまりです。この6点目が決まれば、ベンゼマはとりあえず、このワールドカップの最多ゴール者になっていたのですが。

 フランスは見事でした。FIFAの順位では、スイスが5位。フランスが17位。スイスは、組み分けでシードされましたし、現状ではかなり格上の相手です。ですから、厳しい戦いを予想していましたが、思わぬ大勝でした。パス回しも素晴らしい。中盤が効いていて、ここでボールを奪える。前線のベンゼマ、ジルー、ヴァルブエナのトリオが素晴らしい活躍ぶりでした。ディフェンスはあまり出番がないくらい。久しぶりにフランスの楽しい、華麗をサッカーを見せて貰いました。

 フランスは、直前にリベリーが怪我で離脱した折に、私はもう終わりかと思いました。チームの大黒柱の大エースが離脱したのです。しかし、それを感じさせない戦いぶりです。もしかして、もしかすると、リベリーにおんぶにだっこだったチームの他の面々が、自分がやらねば!と思うようになったのでしょうか。そして、チームが団結した。今のフランスは、98年の時のようなチームの団結が見えるようで、とても良いチームに仕上がっていると思います。

 見事なカウンターを決めた後に、192cmのジルーに、164cmのちっちゃなヴァルブエナがおんぶされている様なんて、思わず笑いが止まらない微笑ましさでした。

 ただ、問題点もありました。前半、せっかく得たPKをベンゼマが外したこと。これが決まっていれば3点目が入るところでした。試合の大勢には影響しませんでしたが、エースとしてPKはきっちり決めて欲しいです。まあ、相手のキーパーが良かったのもありますけれどね。

 それから、終盤の2失点。これはダメです!!普通の試合なら、5点の段階でがっくり来るでしょうが、決勝トーナメント進出には、得失点差が大きく関わってくるので、スイスも死に物狂いだったでしょう。それがあるとはいえ、やはり大差のおかげで、フランスにちょっと気のゆるみが出ていたのでないでしょう。普通だったら、大問題になるだろう、FKの壁の作り方など、課題は多いです。デシャンなら、そのあたりも見逃さずに、きちんと選手を導いてくれるでしょう。

 スイスファンには申し訳ないけれど、とても面白い試合でした。終わったのが朝の6時。身体はもうヘロヘロでしたが、とても気持ちよく寝ることが出来ました。

 これで決勝トーナメント進出に大手。ファンの間では良く言われていることですが、フランスは一回おきに、良い時と悪い時を繰り返します。特に最近では、決勝か、1次リーグ敗退か、というとんでもない振れ幅の大きさ。今回は、フランスの良い大会に当たる時です。一戦でも、勝ち進んで欲しいです!!


  

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