NHKニュース9で、「カスバの女」の特集をしていました。アルジェリアに赴任する人々の心の歌となっており、皆さんで歌っていることをレポートしていました。「ここは地の果てアルジェリア」という文句が出てくる通り、アルジェリアを舞台にした恋の歌です。
この歌を作った方々の談話についても放送していました。私は、外人部隊が出てくるところから、映画の『外人部隊』や『モロッコ』の世界をイメージしていたのですが、作った方々はジャン・ギャバンの『望郷』を
イメージしていたそうです。そういえば、2番に、「花はマロニエ、シャンゼリゼ」という歌詞が出てきます。なるほど、花の都パリへの望郷の念を歌ったものなのですね。
オリジナルを歌ったのはエト邦枝。この歌は母が好きで、私にとっては小さい頃から慣れ親しんできた歌でした。アルジェリアの人質事件が起こってから、実はこの歌が頭の中で鳴り響いていたのですが、あんな悲劇が起きた時に歌うのも何だと思っていました。でも、アルジェリアに赴任していた方々を励ます歌となっていたと聞き、とても嬉しく思いました。
そして、何故かカラオケの私の持ち歌でもあります。この歌を歌うと、結構高い得点が出るんですよ。エヘン(笑)。
遠い地で、日本のため、会社のため、その国のために、家族から離れて仕事をされる方々。この歌を歌いながら、何を思われるのでしょう。皆様が無事でまた日本の地を踏めることを、心から祈りたいと思います。
エト邦枝の「カスバの女」です。