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Channel: 銀幕と緑のピッチとインクの匂い
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ブログと公平性

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 いつもお読みいただいて、ありがとうございます。

 ブログで、事件がありました。ブログの在り方を考えてしまいました。考えがまとまらないので、支離滅裂かと思いますが、意見を書いてみました。


 「公平」という言葉には、大いなる敬意を払っています。社会を生きていく上で、大切なものであり、成熟した人間社会だからこそ、口に出来る言葉だと思います。

 政治、経済、そして、マスコミなど様々な分野で、公平性を欠く発言というものは、許されるべきことではないでしょう。

 ただ、それを一個人の、あくまで一般人であるブログにまで拡大した場合はどうなのでしょうか。

 映画とスポーツが、このブログの2大分野です。映画では、自分が見た映画、好きな映画を紹介しています。ですから、公平かと言われれば、そうではありません。見ていない映画については紹介出来ないし、見た映画の中でも大好きとまでは言わないまでも、それなりに心に残るものがあった映画を紹介することになるからです。それについて、自分はそれほどとは思わなかった、という意見を貰うこともあるでしょう。映画を見る目、好みは色々ですから、そういった意見も喜んで拝読します。この監督、この俳優は、この映画の方が良かった、などの情報を付け加えて頂けたなら、私の知識も広がりますし、チャンスがあったら見てみようという気持ちになれます。それは、映画の知識を広げるチャンスだと思います。

 一方で、スポーツ。これは、映画よりさらに好みが如実に表れる分野だと思います。スポーツ観戦は、人を別人にしてしまいます。

 私には、熱烈に応援しているチーム、国、そして選手がいますから、どうしてもそれらに肩入れした意見ばかりを書いてしまいます。毎回、試合前に書いている〇〇頑張れ!というブログなど、その最たるものです。
 
 私と異なるチーム、選手を応援している人から見れば、これほど公平性を欠いた意見はないでしょう。特に私のご贔屓チームと対戦するチームのファンから見れば、「いい加減にしろ!」と思うのは当然です。

 私は、仕事で物書きの端くれの端くれのさらにまたその端くれのような仕事をしていますが、仕事の際には、どんなに自分の気持ちの入らないものに対してでも、公平性を欠くことは許されません。それは、どんなに少しでもお金を貰っている以上、プロだからです。

 でも、ここは私という、いささか変な嗜好性を持った人間の、個人的なブログであり、公共性のあるものでもないし、マスコミなどのメディアに関するものでもありません。私は、社会的影響力を持つ人間でもありません。あくまで自分の主観で、趣味や思ったことを綴ったブログです。そんなブログにも、必ず公平に見る目は必要でしょうか。

 ここがスポーツニュースを伝えるブログであるならば、公平性は大切なことです。ですが、あくまで私個人が応援するチームや選手への思い入れを語るブログです。出来るだけ、他チームや他選手の攻撃はしないように私なりに気をつけてはいますが、スポーツというものは、審判側が公平性を欠く場合も多々ありますので、そういう時はどうしてもそこを指摘したくなります。誰もが必死で挑んでいる試合、公平にジャッジして欲しいからです。でも、それが公平だったのかどうかも、あくまで私の主観ではあります。同意できない方も沢山いらっしゃるでしょう。

 この意見には同意できないというコメントを頂くことは、正直大歓迎とまでは言えませんが、一応歓迎は致します。何故なら、他の視点から見てみるとこうなるのだなあ、と思うことが出来るからです。ご贔屓チーム、選手を持つ者は、どうしても視点が狭くなりますから、そのスポーツが好きであるからには、他の視点からの意見を受け入れることも必要だと思います。

 ただ、あるチームのファンである私が、他チームファンのブログに行って、貴方が応援しているチームは評価できない、とコメントしたならばどうでしょう。自分が応援しているチームを非難されて、そうですねえ、ということはまず出来ないでしょう。大人げないことですが、こういう好き嫌いは、結局平行線をたどることが多いのです。

 人間は理性を持つ生き物です。まして、大人であるならば、自分と違う意見も受けいれる心の広さを持つことが必要です。その点、私は修業が足りません。

 ただ、お願いがあるのです。もう少しだけ、相手のことを考えて意見してみませんか。この人はこういう考えだが、私はあくまでもこう思う。そのように、お話を広げていくことはいいのです。ただ、その根底に相手が好きなものを尊重する姿勢を持っていただければ、もう少し人間関係もうまくいくのではないでしょうか。これは、スポーツの好み云々だけではなく、人間同士の付き合いすべてに当てはまることだと思います。

 必要なのは、ほんのちょっとの想像力だと思います。私は、あくまでこう思う。でも、この人はそう言っている。この人の好みなんだろうか、それとも、こう考えるようになるような人生背景があるんだろうか。でも、なるほど、世の中にはそういう考え方もあるのだなあ。もし、そう考えられるようになったら、この世の中から、ほんのちょっとだけ争いが減るのではないでしょうか。

 これは自分自身が、出来ていないことです。これから自分の肝に銘じていかねばならないことだと思います。

 若輩者が、偉そうな意見を述べてしまいまして、ご気分を害する方がいらっしゃいましたら、すみません。


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