いよいよグランプリファイナルが始まりました。グランプリシリーズ上位の男女6選手が集い、一番を決める大会です。日本選手にとっては、オリンピック出場権に関わる大事な闘いでもあります。このファイナルで、日本人選手最高順位になると、オリンピック出場に近づきます。
男子は、羽生君がSPを終えてトップでした。4回転を決めた完璧な演技。金メダル常連のPチャンがミスを連発したので、これは当然の結果でしょう。羽生君は、今シーズンはまだ力が発揮できていない感じだったのに、ファイナルに来て、この演技です。驚きました。
ただ、これまた世界最高得点はどうなんでしょうね。どんどん天井知らずになってきているような気がします。それぞれ違う大会で、審判も違っていて、何を基準に最高得点を決めるのか。フィギュアが目指すものが、6.0でなくなってから、この点数争いにはいささかの疑問を感じずにはいられません。今日の羽生君が100点まであと少し。100点を超えたら、次に目指すものは何なのでしょうね。
女子は、ロシアの若手が4人に、ワグナー、真央ちゃんというフレッシュな顔ぶれになりました。特に、ロシア勢は、17歳から14歳までという驚くべき若さ。1999年生まれと聞いて、思わず笑っちゃいましたよ。21世紀まであと少しじゃないですか。
そんな中で、真央ちゃんが貫録を見せてトップに立ちました。3アクセルも綺麗に決めてノーミスの演技。これは高い得点が出るだろう、と期待したら、72.36……。勿論、トップではありますが、え?何で?と思いました。ジャンプもスピンもほぼ完璧なのに、何故この点?と思ったら、どうも3アクセルで回転不足を取られたようですあれで、回転不足ですか?会心の出来だと思うんですけれどねえ。大っぴらに減点するところがないから、回転不足を取ったような気がしてなりません。
男子には、天井知らずの高得点を与える代わりに、女子にはこれだなんて。
それでも、真央ちゃんは、明日のフリーでは、3アクセルを2度跳びたいと語っていました。実現したら、バンクーバー五輪以来ですよね。決して無理はして欲しくないけれど、やってみるなら、この機会が一番と思います。日本女子がひとりしか出ていない状況なので、ファイナル最上位は間違いないわけですし、今の彼女なら安定しているから、もしひとつぐらいミスがあったとしても、大崩れはしない気がするのです。もう残る大きな競技会はあと少し。本番に向けて、試してみる時でしょう。
どうか頑張れ。3アクセルが2度決まることを祈ります
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フィギュアグランプリファイナル 男女ショートプログラム
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