テニスの全仏オープン、アレクサンダ-・ズベレフ対ラファエル・ナダルの試合を見終わりました。
緒戦で当たるなんて、あまりに運の悪い組み合わせ。ラファは、怪我のためにほぼ一年間試合に出ていなかったから、今のランキングは、200何位なんですね。で、くじ運の悪いことにランキング4位のズベレフをひいてしまった。
ラファ対ズベレフといえば、22年の全仏オープンで、ズベレフが怪我をしてしまい、車椅子で会場を後にしたシーンが鮮明に残っています。その2年後、こんな形で対決するなんて……。
試合は、きつかったです。全盛期のラファだったら、絶対決めていただろうところを決められなかったり、アウトになったり。怪我がまだ完全に治ったわけではないのでしょうか。それでも、いつ見ても同じなのは、決して諦めないところ。ズベレフは、198cmの長身を活かしたビッグサーバーで、サービスエースだけでも何本も取られました。それでも、随所に、さすがラファというところはあったんです。また、会場もラファコールでいっぱい。こんなに沢山の人が彼を待っていてくれた。中には、「ラファ、ここは君の家だよ」という紙を掲げている人もいました。
でも、最終的には負けてしまった……。残念です。試合後のインタビューで、一応今シーズンを最後に引退することを示唆していたのですが、まだわからない、とは言っていました。直近のオリンピックに対するモチベーションはあるとも。そうですよね。オリンピックとは言っても、彼には庭のようなローランギャロスが舞台ですもの。
全仏オープン出場19回。122勝4敗。そして、優勝すること14回。未来永劫、果たして誰が、全仏で14回も優勝するでしょう。これは、誰にも破られない記録だと思います。
ローランギャロスには、ラファのステンレス製のフィギュアが置いてありました。それだけの価値がある人です。
彼がどんな偉大な記録を打ち立てたか、ずっと語り継がれていくことと思います。
ああ……本当に引退してしまうのでしょうか。もう、テニスを見なくなるなあ。本当に悲しいです。