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Channel: 銀幕と緑のピッチとインクの匂い
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追悼 アン・ヘッシュ

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2022年8月22日、女優のアン・ヘッシュが逝去しました。享年53。

前の週に、ロサンゼルスの住宅街を猛スピードで運転していたところ、コントロールを失い、民家に激突。車が突っ込んだ家は、たちまち激しく燃え始め、多数の消防隊員が駆けつけたものの、ヘッシュの車を家から出すのに一時間かかったと言います。彼女は、その間、ずっと燃え続ける車の中にいたそう。幸い、家の持ち主は無事だったそうです。ヘッシュは病院に運び込まれましたが、重体。一週間後に、息をひきとりました。

 

ヘッシュは、オーディションを経て女優となり、『Walking and Talking』(日本未公開)に主役級で出演しました。97年には、『フェイク』でアル・パチーノやジョニー・デップと、『ボルケーノ』では、トミー・リー・ジョーンズと共演して、名を挙げました。

 

98年には、『6デイズ/7ナイツ』でハリソン・フォードと共演して、恋人役を演じています。また、同年『サイコ』のリメイクでヒロインを演じています。

 

ちょうどこの頃、私生活では、大人気コメディエンヌ、エレン・デジェネレスとの交際がメディアを沸かせています。女性同士の恋愛をオープンにするのは、1997年当時、相当に画期的なことだったのです。でも、カップルは3年後に破局しています。

 

デジェネレスと別れた翌年には、カメラマンのコールマン・ラフーンと結婚し、ひとり息子を授かっています。夫妻は5年後に離婚。その翌年、ヘッシュは俳優ジェームズ・タッパーとの間に新たな息子をもうけるも、破局後、親権問題で長いこと揉めることになりました。

 

近年、ヘッシュは、大きな作品にはあまり出ていないものの、コンスタントに仕事をこなしてきていました。2020年にはコンテスト番組「Dancing with the Stars」にも出演しました。最近出演した映画は「13 Minutes」(日本未公開)。今後公開を控える作品は、映画「Supercell」、テレビシリーズ「The Idol」などがあります。

 

彼女の出た有名な映画は、ほとんど見ています。残念ながら、『サイコ』は完全なる失敗作で、ジャネット・リーが大好きな私としては、見ていられない作品でした。

 

しかし、車の事故で、恐らく全身やけどで、相当苦しまれたことでしょう。

 

安らかにお休みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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