俳優のレイ・リオッタが、5月26日、映画撮影で滞在中のドミニカ共和国で逝去しました。享年67。
マイアミ大学在学中から舞台に出演。卒業後にニューヨークに渡り、下積み時代を送ります。その後、お昼のTVドラマ(デソープオペラ)に出演し、人気者となります。
86年の『サムシング・ワイルド』で本格的に映画デビュー。この映画で、ボストン映画批評家協会の助演賞を受賞しました。89年の『フィールド・オブ・ドリームス』でシューレス・ジョン・ジャクソンを好演し、スターになりま。90年の『グッドフェローズ』で名を挙げ、『不法侵入』『乱気流/タービュランス』などに出演しました。2001年の『ハンニバル』など、サイコパス的な役が多くなり、性格俳優として有名になりました。
『ER』のゲスト出演で、エミー賞を受賞。2016年からのTV『シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン』にレギュラー出演していました。
突然の、それも67歳での訃報には驚きました。レイ・リオッタというと、眼が印象的で、どこか危ない印象がいつもつきまとっていました。ギャング映画はちょっと苦手なので、『グッドフェローズ』は未見なのですが、いかにもああいう役が似合いそうな人でした。
でも、私の好きなのは、92年の『ドク・ソルジャー/白い戦場』です。ここでの、レイ・リオッタはかなり変人ではありますが、良い人でした。軍隊で怪我をした人たちが入院する病院を舞台にした映画で、キャストも豪華でした。感動する映画で、お勧めです。
まさしく演技派という言葉がぴったりの俳優でした。あまりに早い最期だったのが残念で堪りません。
安らかにお休みください。