1月19日(現地時間)、フランス俳優のギャスパール・ウリエルが亡くなりました。享年37。ギャスパールは18日に仏南東部サヴォアにあるラ・ロジエールスキー場で他のスキーヤーとの衝突事故に遭い、ヘリコプターでグルノーブルの病院へ搬送されていました。
ギャスパールは、12歳で『Une Femme En Blanc(原題)』に出演。俳優デビューをします。その後、いくつかの映画、TVに出演。
2004年の『ロング・エンゲージメント』で、オドレィ・トトゥの相手役を演じ、セザール賞有望若手男優賞を受賞しました。あのときのハンサムだったこと!
2007年には、ピーター・ウェバー監督の『ハンニバル・ライジング』で、若き日のハンニバル・レクター博士を演じハリウッドにも進出します。
2014年には、『SAINT LAURENT/サンローラン』で主役のサン・ローランを演じます。2016年には、グザヴィエ・ドラン監督でフランスのトップスターが集合した『たかが世界の終わり』に主演。文句なくトップスターとなります。その後も、グザヴィエ・ドラン監督とコンビを組みました。
2022年には、ディズニープラス『ムーンナイト』でミッドナイトマンを演じています。多分、シリーズ化されて、さらに人気が出たものと思われるだけに、あまりにこの死は痛い……。
実は、ブロ友さんが、彼のお父様とお友達で、映画のPRで来日した時にお父様と一緒に自宅を訪問してくれたそうです。それ以来、ずっと注目してきた俳優です。単なるハンサムというより、フランス伝統の美形俳優と言った方が正しい気がします。
実は、左頬に傷がありますが、これは彼が6歳の時、ドーベルマンに襲われて出来たものです。その傷も含めて、彼は美しかったです。それだけに、この突然のあまりに早い死には言葉もありません。まだこれから、輝かしい人生があっただろうと思うと……。こんなに美形に生まれたのに。グザヴィエ・ドラン監督、マリオン・コティヤール、ジュリエット・ビノシュなど、映画界から惜しむ声がいっぱい流れてきます。フランス首相も、ツイートしたらしいです。それだけ、ビッグスターだったんですね。
あまりに哀しいけれど、安らかにお休みください、としか言えません。