映画監督のピーター・ボグダノビッチが、1月6日逝去しました。享年82。
演技を学び、オフブロードウェイの演出などを手がけるようになります。やがて、ロジャー・コーマンと知り合い、66年に『ワイルド・エンジェル』の助監督を務めます。68年には、『殺人者はライフルを持っている!』で鮮烈な監督デビューを飾ります。71年には、早くも『ラスト・ショー』でアカデミー監督賞にノミネートされます。授賞は逃しましたが、西部劇の生きる伝説俳優ベン・ジョンソンにアカデミー助演男優賞をもたらしました。
73年には、ライアン・オニールとテイタム・オニールの親子共演で『ペーパー・ムーン』を撮り、テイタム・オニールに史上最年少のアカデミー助演女優賞をもたらしています。
その後、『ニッケル・オデオン』『デイジー・ミラー』『マスク』『ラスト・ショー2』などを監督します。2000年代になると、TVドラマに役者として出演することが多くなります。特に、『ザ・ソプラズ/哀愁のマフィア』には、何シーズンにかわたってゲスト出演しています。
遺作は、2918年の『風の向こうへ』。
西部劇の香りを残す『ラスト・ショー』と詐欺師と少女の珍道中を描く『ペーパー・ムーン』は、特に良作でした。
安らかにお休みください。