女優のソンドラ・ロックが亡くなりました。享年74。
まだ若い死でした。
1968年に『愛すれど心さびしく』で、映画初出演。そして、いきなりアカデミー賞助演女優賞にノミネートされます。この映画は、未だに見る機会がありません。
ソンドラ・ロックといえば、どうしてもクリント・イーストウッドとの話を避けて通るわけにはいきません。1976年に『アウトロー』撮影中に、監督主演のクリント・イーストウッドと深い仲になりました。この時、イーストウッドは既婚者。モデル出身のマギー夫人と、息子のカイル(今、ミュージシャンとして、父親の映画の音楽のほとんどを担当)、娘のアリソンがいました。マギー夫人は、イーストウッドが売れない頃から支えてくれた糟糠の妻で、そんな妻がいながら、ソンドラ・ロックと浮気ということで、大きなニュースになりました。
イーストウッドは、マギー夫人と別れることなく、ソンドラと12年間暮らしました。
70年代から80年代にかけて、イーストウッドとソンドラの映画共演が当たり前のものになりました。
『ガントレット』『ダーティファイター』『ブロンコ・ビリー』『ダーティ・ハリー4』この頃のイーストウッド映画に
は、必ず傍らにソンドラがいました。
アカデミー賞にノミネートされたという『愛すれど心さびしく』を見たことがないために、彼女はいつもイーストウッド映画に出ている女優というイメージしかありませんでした。それも、不倫関係の。ソンドラは、結婚したがったらしいのですが、イーストウッドは頑として離婚せず、ふたりの不倫関係は続いたらしいです。
別れた後、イーストウッドに慰謝料請求の裁判を起こしたそうです。86年からは、複数の映画を監督しています。
当時は、とにかくイーストウッドの不倫ばかりが報道され、彼女の女優としての立ち位置は不安定だったのではないかと思います。それは、彼女の女優人生には、マイナスだったのではないかと思います。
ただ、その後のイーストウッドの激しい女性遍歴を見ると、ソンドラ・ロックも可哀想な人だったのかもしれません。12年も一緒に暮らしながら、日陰の女でしかなかった。勿論、自業自得ではあるのですが、今思うと何だか可哀想に思えてしまうのです。
イーストウッドは、今でも精力的に映画を撮っています。その間、彼女は癌に苦しんだようです。皮肉なものです。
安らかにお休みください。
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