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LES ADIEUX A LA REINE
2012年フランス・スペイン映画 カラー 100分
監督 ブノワ・ジャコー
出演 レア・セドゥー ダイアン・クルーガー ヴィルジニー・ルドワイヤン グザヴィエ・ボーヴォワ ノエミ・ルボフスキー
シドニー(レア・セドゥ)は、ベルサイユ宮殿で王妃マリー・アントワネット(ダイアン・クルーガー)の朗読係として仕えていた。シドニーは、マリー・アントワネットに心酔しており、彼女と接する仕事をしているのが嬉しくて仕方なかった。しかし、マリー・アントワネットは、ポリニャック夫人(ヴィルジニー・ルドワイヤン)に夢中で、その恋愛にも似た感情を、シドニーの前で吐露するのであった。時は1789年7月14日、パリのバスティーユが陥落した。パリから暴徒がやってくるのでは、という噂が使用人たちの間に出回り、不安な日々が続く。そんな時、286名の処刑リストなるものが出回り、マリー・アントワネットを筆頭に、ポリニャック夫人の名前もそこにあるのだった……。
シャンタル・トマの『王妃に別れをつげて』の映画化です。ベルサイユ宮殿ロケを敢行したとのことで、豪華絢爛たる宮殿の内部が楽しめます。
まだ若いシドニーは、マリー・アントワネットの朗読係という大役を任されています。マリー・アントワネットは気まぐれで、蝶が花から花へと飛ぶように、あの本からこの本へと移り変わります。朗読を聞いていた筈なのに、ドレスのデザインブックを見始めたり……。シドニーは、この美しいけれど、わがままで気まぐれな王妃に心酔しており、彼女のためなら何でもすると決意していました。
王宮では、いつもの通り、のんびりした時間が流れていましたが、パリではバスティーユ牢獄が陥落。フランス革命が勃発したのです。ニュースは王宮にも伝わり、使用人たちの間では不安が広がります。呑気だったマリー・アントワネットも、夫のルイ16世がパリに行くことになり、さすがに不安が隠せなくなります。それでも、まだ王宮の人々は誰ひとり気づいていなかったことでしょう。バスティーユ陥落が、世界史を書きかえることになることを。
この作品は、シドニーの視点から描いているために、ベルサイユの使用人たちの様子がよくわかることが面白い点です。豪華絢爛たる宮殿の裏舞台で働いている使用人たちの生活や部屋が描かれます。ひび割れた壁に象徴されるように、質素で飾り気のない部屋が並んでいますが、シドニーは個室を貰っており、悲惨とまでは言えない生活を送っているようです。シドニーは、部屋に時計を置いており、それを大切にしています。
幼少の時から読み始めた『ベルサイユのばら』の影響で、初めて知った世界史がフランス革命であったという私には、大変興味深い映画でした。
ヒロインのレア・セドゥーは、今はすっかりスターですが、美人というわけでもなく、どこかふてくされた感じがあって、なかなか面白いキャラクターです。マリー・アントワネットを演じるダイアン・クルーガーは、相変わらず美しい。
マリー・アントワネットを愛しながら、革命に翻弄された若い女性の物語です。
トレイラーです。

