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BIG FISH
2003年アメリカ映画COL カラー 125分
監督 ティム・バートン
出演 ユアン・マクレガー アルバート・フィニー ビリー・クラダップ ジェシカ・ラング マリオン・コティヤール ヘレナ・ボナム・カーター アリソン・ローマン ロバート・ギローム
かつて行商人だったエドワード(アルバート・フィニー)は、息子ウィル(ビリー・クラダップ)の結婚式で、いつものようにホラ話を披露する。そんな父の姿にうんざりしたウィルは、結婚式を滅茶苦茶にされたと腹を立て、疎遠になる。ある日、母サンドラ(ジェシカ・ラング)から、父に死期が迫っていると聞き、妻のジョゼフィーン(マリオン・コティヤール)を連れて、3年ぶりに帰郷するが……。
名優アルバート・フィニーも、でっぷりと太ってしまいました。これは、そんなアルバート・フィニーが、自分の人生の大ホラ話を息子にし続ける物語です。でも、息子の方は、そんな父のホラ話が嫌いです。父には、本当の姿で向き合って貰いたい。でも、父は何もかもホラ話にしてしまうのです。そんな父と息子は、心を通わせることが出来ません。父の死期が迫って帰ってきた息子にも、父は相変わらずのホラ話を披露し始めます。息子は最後の最後まで、ホラ話を聞かされ続けるのでしょうか。
アルバート・フィニーの若い頃を、ユアン・マクレガーが演じています。若くして夢を持って旅に出た彼は、スペクターという夢のような小さな田舎町に着き、歓迎されます。そこは、もう彼の町。ここから、彼の奇想天外な旅が始まっていきます。そして、やがて生涯愛し合うサンドラ(アリソン・ローマン)と出会います。この、嘘だか本当だかわからないストーリーの中で脇役を務めるヘレナ・ボナム・カーターや、スティーブ・ブシェミは、さすがの上手さです。
そして、やはりアルバート・フィニーは上手いし、ジェシカ・ラングも上手い。長い間を共に過ごしたこの夫婦の深い愛情物語には、涙を禁じ得ません。息子が疎ましがる夫の大ボラ話も、彼女は受け止めて、長い長い間を共に慈しみ続けて生きてきました。ふたりのバスタブのシーンが一番の名シーンではないかと思います。
真面目な息子のビリー・クラダップは、相変わらずの父親にあきれ果てるばかりですが、彼の妻ジョゼフィーンは、何故か舅と気が合い、舅の方も、ジョゼフィーンに心を開きます。ジョゼフィーン役のマリオン・コティヤールが良くて、やがて大女優になる片鱗が十分に見えています。
大人になっても、父に正面から向き合って貰いたい。ありのままの姿を見せて貰いたい。ありのままの自分を見て貰いたい、という息子の気持ちが痛いほど伝わってきます。それを父は、どう思っていたのか。
ホラ話というテーマは、ティム・バートンらしいのですが、家族の絆を思った以上に描いたところは、斬新です。
トレイラーです。