- 打撃王 [DVD] FRT-195/ファーストトレーディング
- ¥300
- Amazon.co.jp
THE PRIDE OF THE YANKEES
1942年アメリカ映画 白黒 127分
監督 サム・ウッド
出演 ゲーリー・クーパー テレサ・ライト ウォルター・ブレナン ベイブ・ルース ダン・デュリエ
貧しいが、両親に愛されて育ったルー・ゲーリッグ(ゲーリー・クーパー)。母の願いは、ルーが伯父さんのようなエンジニアになることだった。ルーは、母の願い通りコロンビア大学に入るが、彼が熱心だったのは野球だった。彼の素質を見出したスポーツ記者サム・ブレイク(ウォルター・ブレナン)によって、彼にはニューヨーク・ヤンキースに入る道が開かれる。しかし、あくまでエンジニアにさせることが夢である母親を裏切れない。が、母が病に倒れ、その入院費を払うため、という名目でヤンキースに入ることに……。
ルー・ゲーリッグは、ヤンキースで2130試合連続出場という不滅の大記録(95年に更新されたらしいです)を打ち立てた、アメリカ野球を象徴する大スターです。この記録を打ち立てるには、陰では様々な無理や困難もあったらしいです。それでも、何とか出場できる状態であった。怪我も病気も大きなものに罹ることはなかった、というのは、彼が持っていた幸運でもあるのでしょう。
本当のルー・ゲーリッグがここまで好男子だったのかどうかは知りませんが、映画の中ではとにかく優れた人格者として描かれています。足の不自由な男の子とのホームランを打つ約束など、思わず涙を誘います。ベイブ・ルース本人も出演しており、ふたりのホームラン合戦も描かれています。
ゲーリー・クーパーは、あの颯爽とした長身を活かし、役になり切っています。その後ろ姿の哀愁にも、思わず涙が。そして、愛妻エレノアを演じるテレサ・ライトの、可愛く可憐なこと!つくづく、内助の功があったからこそ、と感じます。彼女は、こうした役が良く似合いますね。ゲーリッグの才能を見出した記者のサムは生涯の友人で、演じるウォルター・ブレナンがまた良いです。まあ、ウォルター・ブレナンならどんな役を演じても、見どころある役にしてしまいますよね。
原作が、ポール・ギャリコだそうで、これにもびっくり。ギャリコは、ルー・ゲーリッグのファンだったのでしょうか。ヤンキース以外のチームのファンが、これを見るとどう思うのかはわかりませんが、野球に詳しくない私でも、十分に感動した映画でした。野球映画というよりは、より美しい夫婦愛の映画と言った方が良いかもしれません。
『打撃王』のトリビュート動画です。劇中音楽ではありません。