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LA LA LAND
2016年アメリカ映画 カラー 128分
監督 デイミアン・チャゼル
出演 ライアン・ゴズリング エマ・ストーン ジョン・レジェンド ローズマリー・デウィット ソノヤ・ミズノ
女優になる夢を叶えるためにLAに出てきて、ワーナースタジオのカフェで働くミア(エマ・ストーン)は、何度もオーディションを受けては落ちながらも、夢をあきらめずに生きていた。ある日、場末のバーから聞こえてくるピアノの音に魅せられたミアは、そこでピアノを弾いていたセブ(ライアン・ゴズリング)と会う。ジャズピアニストのセブには、いつか自分の店を持つ、という夢があった。何度も偶然に会ったセブとミアは、やがて恋に落ちる……。
オープニングは、LAのフリーウェイ。渋滞しており、車は前に進みません。と、いきなり車から人が降りてきて、歌い踊り出します。すると、次々に人が降りてきて、同じように歌い、踊り……。このオープニングが心を掴みます。人々は、色鮮やかな原色の服を着ています。まるで、ジャック・ドゥミーの『ロシュフォールの恋人たち』のよう。冒頭からそうであるように、この映画には、過去のミュージカルへの愛とリスペクトが詰まっています。
特に、夜景の中で、セブとミアが踊るダンスが素敵です。夜景も素敵。ダンスも服も素敵。オープニング同様、見どころのひとつです。
セブはジャズピアニスト。でも、生活のためにレストランなどでリクエストされる曲を弾いています。クリスマスのレストランでは、勿論クリスマスソング。そんな中で、彼がポツリと弾きだす曲が素敵です。
かと思えば、「テイク・オン・ミー」、「アイ・ラン」などの80年代のヒット曲も散りばめられていて、その世代には嬉しい映画でもあるのです。
映画スタジオ内の探訪が、また楽しいのです。映画スタジオの中を、セブやミアのように散歩出来たら、どんなにいいでしょうか。
ベースとなるのは、若い男女の恋物語です。ふたりとも、大きな夢を持っています。そのために努力もしています。でも、なかなか運が向いてこない。それでも、あきらめられない絶対的な夢。ふたりは、自分の夢を大事にすると共に、相手の夢をも応援します。ひとりならくじけそうな時も、ふたりで支え合って乗り切っていける。その果てにいきつくところはどこなのでしょう。
デイミアン・チャゼル監督は、もしかして名匠ジャック・ドゥミーを敬愛しているのではないでしょうか。この映画を観ているとそんな気がしました。ミュージカル好きとしては、ミュージカルが復権してくれるのは、嬉しいことです。
トレイラーです。