アメリカの作家E・L・カニグズバーグが4月19日、逝去しました。享年83。
児童文学作家として有名で、『クローディアの秘密』と『ティーパーティーの謎』で、ニューベリー賞を受賞しました。
カニグズバーグの作品は大好きで、買ったり、図書館で借りたりして、かなりの作品を読みました。特に有名なのは、『クローディアの秘密』だと思います。クローディアが弟と家出する話です。その家出先とは、何とメトロポリタン美術館!他に:『800番への旅』や『エリコの丘から』。モナリザが描かれた謎を描く『ジョコンダ夫人の肖像』もありました。私は、特に『なぞの娘キャロライン』が好きでした。ある日、突然一家に現れた娘のキャロライン。本当にキャロラインなのかどうか、という謎をはらみながら、彼女は一家を変えていくという話です。TVドラマ化もされて、ステファニー・ジンバリストが主演で、パトリシア・ニールなどの豪華キャストでした。これは、NHKで放映されています。
彼女の作品は、生活に根差した子供たちの物語が多いです。楽しいけれど、一筋縄でいかなかったり、結構スパイスが効いた作品です。思春期の入り口にさしかかった子供たちには、特に共感できる部分が多い作品だと思います。また、大人でも十分楽しめるのです。
好きな作家だっただけに、残念です。
安らかにお眠りください。
- クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))/岩波書店
- ¥714
- Amazon.co.jp