- メンフィス・ベル [DVD]/ワーナー・ホーム・ビデオ
- ¥1,500
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音楽を聴くだけで、泣ける映画があります。私にとっては、この映画もその一つです。
1990年のアメリカ映画。劇場に観に行くことは出来ませんでしたが、家の近くにレンタルビデオ屋さんが出来て、新装オープンのチラシが入ってきて、そこに新作入荷でデカデカ掲載されていたのがこの作品でした。それで、借りに行った次第です。そして、はまりました。
第2次大戦中のイギリス空軍基地。アメリカ軍爆撃機は、25回出撃を果たすと故郷に帰れることになっていました。メンフィス・ベルは、24回出撃し、最後のあと1回をクリアすればお役御免です。機長のデニスをはじめ、そこに乗り込む10人のクルーたちの最後の飛行を描く映画です。
そこには戦争の厳しさ、むごさが余すところなく描かれています。故郷ではごく普通の青春の日々を送っていた若者たちが、遠く離れたヨーロッパの地で経験する戦争。最後の出撃を前に、当然ながら彼らの
郷愁は募ります。
不器用なくらい生真面目な機長のデニスにマシュー・モディン。詩が好きなインテリの通信士ダニーにエリック・ストルツ。私はこの映画でこの二人が大好きになりました。他に、D.B.スゥイニー、ビリー・ゼーン、ハリー・コニック・ジュニアやショーン・アスティンが出ています。
「ダニー・ボーイ」は、パーティの時にハリー・コニック・ジュニアが歌います。それを聞いて照れて立ち去ろうとするダニーを仲間が押しとどめる姿が微笑ましかったです。そして、この歌は、クライマックスで圧倒的迫力を持って迫ってくるのです。このあたりで、もう涙腺全壊。私は涙涙の中でラストシーンを見ることになりました。それ以来、何度もこの映画を観ましたが、何度見ても同じところで泣けて泣けて仕方ないのです。今、YOU TUBEで見ても、泣けるのです。それどころか、映画と関係ないところで「ダニー・ボーイ」を聞いても泣けるのです。もうパブロフの犬状態です。
この映画はテーマ音楽も印象的だったし、出撃の時に使われる「アメイジング・グレイス」も良かったですね。製作はデビッド・パトナム。『炎のランナー』や『キリング・フィールド』を製作した人で、私が尊敬する映画人の一人です。
忘れてはいけないことが一つ。これは実話なのです。メンフィス・ベルの功績は、アメリカで今も伝わる歴史なのであります。
何回見ても泣ける「ダニー・ボーイ」のラストシーンです。ネタバレになりますので、お気をつけください。駆けてくるワンちゃんにも意味があるのです。
こちらは、日米の予告編です。