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Channel: 銀幕と緑のピッチとインクの匂い
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『風と共に去りぬ』タラのテーマ 水野晴郎映画解説つき

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 私が初めて『風と共に去りぬ』を観たのは、小学校5年生の時でした。夕刊テレビ欄の下半分が、映画の広告になっていて、沢山の南部の兵士が横たわる中をスカーレットが歩いていくシーンの写真が載っていました。鳴りもの入りの放映でした。小学生ながらこの映画にすっかり魅せられて、カセットに録音して何度も聞いていました。本屋で、三笠書房の表紙に映画スティールをあしらった原作を見つけた時は、母に買ってくれとせがみましたが、早すぎると買ってもらえませんでした。その時は悲しかったけれど、そりゃあ小学生には早すぎますよね。


 その後も何度かやはり鳴り物入りで放映された気がします。水野晴郎氏の解説つきの映像を見つけました。水曜ロードショーだとばかり思っていましたが、そうか、金曜ロードショーだったんだ…。あれ?水曜日から金曜日に変わったのか、金曜日から水曜日に変わったのか、記憶がどんどん曖昧になってきました。


 映画館で初めて見たのは、高校生の時。TVで何度か見ていたけれど、映画館で見る迫力はまた特別のものでした。


 この映画が作られたのは、1939年です。昭和14年です。世の中が戦争に向かってまっしぐらに進んでいく暗い暗い年。アメリカではこんな史上空前のスケールの映画が作られていました。アメリカでこの映画を観た日本人が、こんな映画を作る国と戦争しても勝てない、と思ったと後日伝えられましたが、それほど世の中にショックを与えるぐらい、絢爛豪華であり、戦争シーンはスペクタクル満載であり、とんでもないくらいのスケールを誇った映画だったのですね。


 オープニングの流れる映像、そこに流れるタラのテーマ。映画の素晴らしさをこれほど味あわせてくれる作品もそうありません。


 名場面と合わせたタラのテーマです。



 お正月に放映された時の水野晴郎氏の解説です。



 




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