戦場のピアニスト [DVD]/アミューズソフトエンタテインメント
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戦場のピアニスト 公開10周年記念 スペシャル・コレクション [Blu-ray]/Happinet(SB)(D)
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¥5,076
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THE PIANIST
フランス/ドイツ/ポーランド/イギリス映画 カラー 148分
監督 ロマン・ポランスキー
出演 エイドリアン・ブロディ トーマス・クレッチマン エミリア・フォックス フランク・フィンレイ モーリン・リップマン
1939年9月のポーランド。ウワディスワフ・シュピルマンは、ラジオ局でショパンを演奏していた。放送の最中に、爆撃が起きる。ナチスドイツがポーランドに侵攻した日だった。シュピルマンは、両親と姉妹、弟との6人暮らし。インテリの一家でそれまで平和に暮らしていたのに、一家の運命は暗転してしまう。ユダヤ人たちへの規制がどんどん酷くなり、遂にはゲットーへ強制移住させられることになる。ウワディスワフは、ゲットー内でもピアノを弾いて日銭を稼いでいたが、彼らが置かれた状況は悪くなるばかり。遂に、ユダヤ人を大量に載せた列車が、ある地点に向けて走り出す……。
ロマン・ポランスキー監督は、この作品でカンヌ映画祭のパルムドールを受賞しました。そして、この年のアカデミー監督賞も受賞しています。ウワディスワフ・シュピルマンを演じたエイドリアン・ブロディも、アカデミー主演男優賞を受賞。ポランスキーの、映画に限ってのハリウッド復帰として、話題になった作品でもあります。
ポーランドは、列強に囲まれたその地理的条件から、歴史上何度も侵略されてきた国です。第2次世界大戦では、早速ナチスドイツに侵略されることになってしまいます。国中を覆い尽くすナチスの旗。街を闊歩するナチスドイツ。ユダヤ系住民も多いポーランドの国は、この日を境にすっかり変わってしまうのです。
ウワディスワフ・シュピルマンは、ポーランドでは名の知れたピアニストです。彼がラジオ局で弾くのはショパン。ポーランドが生んだ天才の、その曲は、この映画の中で大切な役割を果たしていくことになります。
シュピルマン家は、恵まれた平和な生活をしていたのに、次々と自由とお金を奪われ、遂にはゲットーへ押し込まれてしまいます。著名なピアニストであるウワディスワフも、家族と同じ運命を辿ります。食べ物がないゲットー内での悲惨さ。子供たちが、食べ物を得るために、「外」に出て行きます。しかし、無事に帰れる保証はない。
生きていくために、ナチスのために働くユダヤ人警察に志願する者もいます。シュピルマン家にもそういう話が来ますが、シニカルな弟は、あっさりその話を蹴ります。
そして、遂に、ユダヤ人たちの列車の移送が始まるのです。あの場所へ……。
ナチスによるホロコースト映画の例に漏れず、この映画にも悲惨なシーン、目を背けるシーンが沢山出てきます。ユダヤ人たちは、生きるも死ぬも、目の前のナチスの気分次第。列に並び、その中からアットランダムに「前へ」と言われ、死への旅の切符をいきなり渡されてしまう。そういったシーンが、これでもか、と続きます。
ただ、この作品は、そういったシーンに深い感情を込めることなく、ドキュメンタリーの如く淡々と描いていきます。
こんな状況下で、ユダヤ人たちに出来ることは何だったのでしょう。黙々とナチスに従う者あり。水面下で抵抗運動を始める者あり。果たして、ウワディスワフの選んだ道は?
この映画を観ていると、人間の生きるという本能の強さに、感嘆を通り越して、言葉を失ってしまいます。一体、何の希望が見いだせるのだろう。失ったものは大きすぎて、得るものは何もなくて、周りも次から次へと巻き込んで、それでも生きていく…。目的は、とにかく「生き延びること」。そんな姿に、凄く考えさせられます。
ウワディスワフ・シュピルマンは、実在のピアニスト。これは、実話です。彼が選んだ道には、色々意見もあるでしょうが、戦争を知らない私に、何が言えましょうか。戦争という巨大な嵐に巻き込まれた者は、意志も理性も関係ないところで踊らされてしまうのでしょう。
一粒のキャラメルが、これほど切ない映画もありません。
トレイラーです。

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THE PIANIST
フランス/ドイツ/ポーランド/イギリス映画 カラー 148分
監督 ロマン・ポランスキー
出演 エイドリアン・ブロディ トーマス・クレッチマン エミリア・フォックス フランク・フィンレイ モーリン・リップマン
1939年9月のポーランド。ウワディスワフ・シュピルマンは、ラジオ局でショパンを演奏していた。放送の最中に、爆撃が起きる。ナチスドイツがポーランドに侵攻した日だった。シュピルマンは、両親と姉妹、弟との6人暮らし。インテリの一家でそれまで平和に暮らしていたのに、一家の運命は暗転してしまう。ユダヤ人たちへの規制がどんどん酷くなり、遂にはゲットーへ強制移住させられることになる。ウワディスワフは、ゲットー内でもピアノを弾いて日銭を稼いでいたが、彼らが置かれた状況は悪くなるばかり。遂に、ユダヤ人を大量に載せた列車が、ある地点に向けて走り出す……。
ロマン・ポランスキー監督は、この作品でカンヌ映画祭のパルムドールを受賞しました。そして、この年のアカデミー監督賞も受賞しています。ウワディスワフ・シュピルマンを演じたエイドリアン・ブロディも、アカデミー主演男優賞を受賞。ポランスキーの、映画に限ってのハリウッド復帰として、話題になった作品でもあります。
ポーランドは、列強に囲まれたその地理的条件から、歴史上何度も侵略されてきた国です。第2次世界大戦では、早速ナチスドイツに侵略されることになってしまいます。国中を覆い尽くすナチスの旗。街を闊歩するナチスドイツ。ユダヤ系住民も多いポーランドの国は、この日を境にすっかり変わってしまうのです。
ウワディスワフ・シュピルマンは、ポーランドでは名の知れたピアニストです。彼がラジオ局で弾くのはショパン。ポーランドが生んだ天才の、その曲は、この映画の中で大切な役割を果たしていくことになります。
シュピルマン家は、恵まれた平和な生活をしていたのに、次々と自由とお金を奪われ、遂にはゲットーへ押し込まれてしまいます。著名なピアニストであるウワディスワフも、家族と同じ運命を辿ります。食べ物がないゲットー内での悲惨さ。子供たちが、食べ物を得るために、「外」に出て行きます。しかし、無事に帰れる保証はない。
生きていくために、ナチスのために働くユダヤ人警察に志願する者もいます。シュピルマン家にもそういう話が来ますが、シニカルな弟は、あっさりその話を蹴ります。
そして、遂に、ユダヤ人たちの列車の移送が始まるのです。あの場所へ……。
ナチスによるホロコースト映画の例に漏れず、この映画にも悲惨なシーン、目を背けるシーンが沢山出てきます。ユダヤ人たちは、生きるも死ぬも、目の前のナチスの気分次第。列に並び、その中からアットランダムに「前へ」と言われ、死への旅の切符をいきなり渡されてしまう。そういったシーンが、これでもか、と続きます。
ただ、この作品は、そういったシーンに深い感情を込めることなく、ドキュメンタリーの如く淡々と描いていきます。
こんな状況下で、ユダヤ人たちに出来ることは何だったのでしょう。黙々とナチスに従う者あり。水面下で抵抗運動を始める者あり。果たして、ウワディスワフの選んだ道は?
この映画を観ていると、人間の生きるという本能の強さに、感嘆を通り越して、言葉を失ってしまいます。一体、何の希望が見いだせるのだろう。失ったものは大きすぎて、得るものは何もなくて、周りも次から次へと巻き込んで、それでも生きていく…。目的は、とにかく「生き延びること」。そんな姿に、凄く考えさせられます。
ウワディスワフ・シュピルマンは、実在のピアニスト。これは、実話です。彼が選んだ道には、色々意見もあるでしょうが、戦争を知らない私に、何が言えましょうか。戦争という巨大な嵐に巻き込まれた者は、意志も理性も関係ないところで踊らされてしまうのでしょう。
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